みなさん、こんにちは!
クロアチア在住ガイドの真美です。
先日、とある仕事でドブロブニクへ行ってきました。

「アドリア海の真珠」と称されるドブロブニク。
サンサンと降り注ぐ太陽、キラキラ輝く碧い海…まさに夏のイメージが強いこの街の観光シーズンは4月末~10月。
観光ガイドが本業の私は毎年何度かドブロブニクを訪れますが、いつもたいてい夏。クロアチアに住んでもう12年以上経ちますが、クリスマスの時期に足を運んだのは今回がはじめてでした。
今回はたくさんの写真と共に、クリスマスムード漂うドブロブニクの様子をお届けいたします!
観光オフシーズンのドブロブニク

11月からは完全に観光オフシーズンのドブロブニク。
すでに冬季休業に入ってしまったレストランやお店もたくさん見受けられましたが、それでも営業を続けている店舗がちらほらありました。
旧市街の中では観光客の姿も見かけましたが、やはり夏の観光シーズンと比べると街の賑わいは半減。
とは言っても活気がないどころか、地元っ子たちで楽しげに賑わっていました。

夏に旧市街を歩いても地元っ子をほとんど見かけませんが、冬のドブロブニクはそこら中地元っ子だらけ。
メインストリートのプラツァ通りでコーヒーブレイクを楽しむ地元っ子の楽しげな姿を見かけました。
去年まではこのプラツァ通りにクリスマス小屋が立ち並んでいましたが、いろいろあって今年はメインストリートに小屋は立ち並べないことにしたのだとか。

「代わりにクリスマスの雰囲気に包まれるメインストリートで、コーヒーをゆっくり楽しめるようになったからよかった」と、地元っ子の友達は喜んでいました。
そんな彼とメインストリートを歩いていると、そこら中で知り合いがカフェタイムを楽しんでいて、数メートル歩くごとに誰かから声をかけられていました。
また、通りでサッカーボールを蹴ったり、自転車に乗る子供たちの姿も。

人で溢れる夏には見かけない、オフシーズンならではの光景。
街本来の姿を満喫することができるのが、オフシーズンのドブロブニクならではの魅力です。
「海水浴やショッピングもがっつり楽しみたい!」という方には観光オフシーズンのドブロブニクは向かないけれど、「ショッピングにはあまり興味はない。海も眺めるだけで十分」という方にはオフシーズン、特にクリスマスの時期のドブロブニクはおすすめしたいな…と、改めて感じました。
ちなみに、メインストリートではクリスマス・イベント用の舞台も設置されて、私たちがたまたま通りかかった時にはフォークロア・ダンスが行われていました。
快適な城壁散策

ドブロブニクを訪れたら外せない観光スポット「城壁」もちゃんと散策してきましたよ!
サンサンと降り注ぐ真っ青な空の下の城壁からの景色は最高ですが、冬の城壁散策も負けず劣らず。

相変わらず美しい景色を見ることができますし、青空だったらなおさら文句なしです。
何よりも暑くない&空いているのが最高でした!
まるで童話の光景
クリスマスのドブロブニク散策で一番心を奪われたのは、ピレ門前に設置されていたメリーゴーランド。
黄昏時になると、輝くその姿はいっそう美しくメルヘンチックに。
まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたような光景でした。
地元の家族連れで賑わい、楽しげで幸せな時間が漂っていました。
ドブロブニク旧市街内のクリスマス

プロチェ門やピレ門、そしてドブロブニク大聖堂近くの市場スペースには、ホットワインやソーセージを売る小さなクリスマス小屋が並んでいました。
「物価が高い」として知られるドブロブニクだけに、「ホットワインやソーセージも、きっと高いのだろうな……」と思いながら覗いてみたのですが、意外にもお値段は良心的。(コーヒー2€、ジュース3,50€、ホットワイン4€、ホットドッグ2€、ソーせーじ6€)
なんと、ザグレブとほとんど変わらない価格(もしくはザグレブより安い)でした。

毎年クリスマスシーズンに大いに盛り上がる首都ザグレブとは異なり、雑貨類を扱うクリスマス小屋は見当たりませんでしたが、それでも冬のドブロブニクでクリスマスの雰囲気を味わうには十分。
控えめながらもしっかり美しい、なんともドブロブニクらしい落ち着いたクリスマスムードを感じました。
煌びやかだけれど、上品なドブロブニクのクリスマス。
その美しさがいっそう際立つのはやはり夜。
決して華美すぎない装飾が、この街の歴史の重みとよく調和しています。
夏のリゾート地としてのイメージが強いドブロブニクですが、クリスマスの散策は夏にはない魅力があります。
歴史と静寂、そしてささやかなクリスマスムードが交差する冬のドブロブニク。
もしみなさんもクリスマスのドブロブニクを訪れる機会があれば、ぜひゆっくりのんびり、その空気を味わってみてください。




















