【搭乗体験記】LOT ポーランド航空┃サービス・乗り継ぎは?評判とおり?
先日、クロアチアから日本に一時帰国する際、はじめてポーランド航空(LOT)を利用しました。
これまで10年以上もの間、日本=クロアチアを何十回と往復してきましたが、ポーランド航空を利用するのは今回がはじめて。
普段私はエミレーツ、カタール、トルコ航空など中東系のエアラインを好んで利用しているのですが、今回たまたまポーランド航空の格安チケットを見つけ、お世話になることに。
その値段、ザグレブ=成田(往復)で大人ひとり、なんと・・・66,850円!(※エコノミークラス)
お得な航空券を探すのが上手な方なら、もう少し安いものを探し出せるかもしれませんが、私が今まで購入したクロアチア=日本便で最安値でした !!
ちなみに今回私たちが購入したのはクロアチア発着。日本発着のチケットだとここまで安いものは珍しいかもしれませんが、それでもやはりポーランド航空のチケットは比較的お手頃価格で手に入るみたいです。
でも、正直なところ「ワルシャワでの乗り継ぎ時間が1時間」という短さに加え、購入前に口コミサイトの(ポーランド航空に関する)ネガティブなレビューなどを見て、一瞬「大丈夫かな?」と不安に思ったのですが、あまりもの安さに思わずチケットを購入してしまいました。
結論からお伝えすると、コスパ最高!ぜひまた利用したいと思いました。
2016年にワルシャワ=東京の定期便が就航したポーランド航空。
最近「東京ーワルシャワ経由ーザグレブというルート」でポーランド航空を利用してクロアチアへお越しくださる方も増えているように感じます。
日頃「クロたびスタッフのみなさんは、クロアチア=日本間は、いつもどの航空会社を利用しているのですか?おすすめの航空会社は?」というご質問をよく頂戴しますが、「今度クロアチアに行くのに、ポーランド航空を検討しているのですが、乗ったことはありますか?乗り継ぎが短くてちょっと不安で・・・」等というようなご質問も最近よく耳にするようになりました。
そこで今回は実際にポーランド航空を利用して感じたこと、体験したことをまとめてお伝えします!
チケットを購入したサイト
クロアチア=日本間の航空券を探す際、私はいつも、まずはスカイスキャナーというサイトで検索します。
今回、希望の旅行期間の航空券をスカイスキャナーで検索していると、往復どの日程の組み合わせでも、たいてい格安で検索上位に上がってくるのがポーランド航空でした。
値段は上でもお伝えした通り、ポーランド航空の公式HPにて、ザグレブーワルシャワ経由ー東京の往復・大人ひとり530ユーロ(日本円で約6,6850円)で購入しました。
実は、スカイスキャナーで表示されていた最安値は510ユーロ前後。航空券予約サイトを介して予約した方が、ひとり20ユーロ程安かったのですが、乗り継ぎ失敗した時等、万が一の際に何かと話が通じやすい「航空会社から直接購入する」という方法が安心かな・・・と考え、ポーランド航空のサイトから直接購入する方法を選びました。
今まで、航空券を(航空会社の公式ページではなく)チケット一括検索・予約サイトから予約してトラブルなどに遭ったことはありませんが、去年クロアチア国内をバスで移動した際、バスのチケットを一括検索・予約サイトで購入したせいで、トラブルの際、いろんな会社がお互いに責任を擦り付け合うせいでたらい回しにされ、最終的に時間と労力を無駄にした上あきらめるしかなかったという残念な経験をしたので、今回はその教訓を生かして(気休めかもしれませんが)安全策を取ることにしました。
ポーランド航空利用に関して不安だった点
【①短い乗り継ぎ時間】
今回、何より心配だったのが、ワルシャワでの乗り継ぎ時間。
実際に登場したフライトスケジュールは以下の通り:
(往路)
12:05 ザグレブ発 (フライト時間1時間35分)
13:40 ワルシャワ着
(ワルシャワでの乗り継ぎ1時間)
14:40 ワルシャワ発 (フライト時間10時間35分)
翌日9:15 成田着
(復路)
10:55 成田発 (フライト時間11時間30分)
14:25 ワルシャワ着
(ワルシャワでの乗り継ぎ1時間20分)
15:45 ワルシャワ発 (フライト時間1時間40分)
17:25 ザグレブ着
上のスケジュールのとおり、ワルシャワでの乗り継ぎ時間はそれぞれ「往路が1時間」「復路が1時間20分」しかありませんでした。
特に往路は「万が一乗り過ごしてしまった時のために・・・」とワルシャワ観光のガイドブックを用意して、東京着後の予定も調整がきくように余裕を持たせていたほど心づもりをしていましたが、私の心配をよそに、お手洗いを済ませたり、軽く空港内をチェックする時間があるほど余裕がありました。
往路・復路ともに、ワルシャワ空港で「飛行機から降りた後、次の搭乗ゲート前までかかった時間」は手荷物検査の時間を入れて15分~20分程とあっという間。
たまたま空港が混雑しておらず、運が良かっただけなのかもしれませんが、まったく余裕!
復路に至っては、余裕がありすぎてラウンジでコーヒー1杯を楽しむ時間もあるほどでした。
乗り継ぎ時間も短くて、こんなに早くクロアチアから日本に着いたのは初めて。
いつもドーハやドバイでの乗り継ぎで、4時間以上空港内で待つことに慣れ、長時間の移動が当たり前になっていた私たちにとって、今回のフライトは最短で、体力的にもかなりラクでした!
【②安いのは嬉しいけれど大丈夫?】
はじめて利用する航空会社だったため、チケット購入前にネットの口コミサイト等を軽くチェックしてみたのですが、良いレビューもある一方で
「食事がおいしくない」「スタッフさんの対応が良くない。サービスが悪い」
「夫婦で2人分のチケットを取ったのに、カウンターで渡されたチケットの座席番号を見ると席がバラバラだった。カウンタースタッフに頼んだけれど、ダメだった」
「トラブルが発生した際の対応が悪い」「機内のエンタメが少ない」
「ロスバゲ(荷物延着)が多い」
「ワルシャワ空港で乗り継ぎ時間が短いのに、優先案内がなかった」
などなど、残念な経験を方々の厳しいコメントが散見されたので、ちょっと心配でしたが、実際に登場してみて、結論からお伝えすると(あくまでも私たちの個人的な感想ですが)コスパ最高、良い意味で期待を裏切られる満足のフライトでした!
失礼ながら、格安だったため正直あまり期待らしておらず「お値段相応なら満足。荷物延着や乗り継ぎ失敗など、多少のトラブルも覚悟」という気持ちでしたが、なんのその。
往路・復路ともに荷物もきっちりと届き、飛行機の出発が大きく遅れることもなく、乗り継ぎも余裕、スタッフさんもフレンドリーと、トラブル知らずの快適な空の旅でした。
(復路ではワルシャワ空港で「ザグレブ行きに乗り継ぎの方は、こちらに来てください~」と手荷物検査に誘導してくださる女性スタッフがいました)
また、今回私たちも夫婦2人でのフライトだったので「席がバラバラだった」というレビューを見て「事前に追加料金を払って座席指定しようかな?」とも一瞬思ったのですが「バラバラになった時は、それはそれ。別にいいや(笑)」と座席指定をしませんでしたが、往路・復路、全区間でバッチリ横並びの席にしてくださいました。
しかも(カウンターでスタッフの方に特に何かお願いしたわけではありませんが)往路のワルシャワ⇒東京便では、中央の3人席を2人で使わせてもらえ、おかげさまで更にフライトが快適でした(↑)。
周囲の席を見回してみると、そんな感じの所が多かったので、チェックインスタッフのみなさんが配慮してくださっているのかもしれませんね。
機内サービスは?
ネットの口コミで「機内食があまりおいしくない」「エンタメが少ない」というレビューも見かけましたが、この意見に関してはちょっぴり賛同💦
実際に提供された食事の写真はこちら(↓)
【ワルシャワ=東京区間】
「食事のメニュー」は配布されなかったので、正確な食事メニューは謎ですがパートナーはポーク、私はチキンをお願いしました。
失礼ながらワルシャワ⇒東京便の機内食がいまいちでしたが、東京⇒ワルシャワ便の機内食は「すごくおいしかった!」とは言えなくても、普通においしく頂きました。
ちなみに、量はあまり多くないので、特に男性は少し物足りないかも。
でも、機内食以外、完食として「おかき」や「グミ」「チョコレート」などのスナック菓子やカップ麺が無料で提供されていましたし、搭乗前にしっかり食べておけば問題なし。
いずれにせよ、今回のチケットのお値段ならひと言も文句なしです!
ちなみに、ザグレブーワルシャワ間は簡単なスナックと飲み物が提供されました。
お腹もすいておらず、飲み物も持っていたので私たちは頂きませんでしたが、キャビンアテンダントの親切なおじさんが「ほら、せっかくだから、取って取って」とチョコレートスナックをたくさんくださいました(*^^*)
【機内エンタメ】
ザグレブ=ワルシャワ間はフライト時間も短いため、機内エンタメはなし。
ワルシャワ=東京では、映画やTVドラマなどの機内エンタメが提供されました。
豊富な機内エンタメを誇るエミレーツ航空などと比べると、確かにポーランド航空のエンタメは少なく、映画が大好きなパートナーは「全部見たやつばっかりだ〜」とちょっと残念そうでしたが、個人的には満足。日本語字幕つきの映画もそこそこありましたよ。
ちなみに、ワルシャワ=東京区間の便では、上の写真(↑)のようにスマホ等を充電できるUSB電源があり便利でした。
ワルシャワ空港について
ワルシャワ空港についての情報を事前にネットで情報をチェックした際「とても小さな空港」と読んでいましたが、本当にその通り。
(とは言っても、クロアチアのザグレブ空港より大きいです(笑))
上でお伝えした通り、「飛行機から降りた後、次の搭乗ゲート前までかかった時間は(混雑がない時は)手荷物検査の時間を入れて15分~20分程」ということからも、とてもコンパクトな空港だとご想像いただけることと思います。
いずれにせよ、手荷物検査さえ通り抜ければ、各ゲートまで5分以内で到着できるような距離。はじめて訪れる方でも迷わない、とても小さな空港です。
1階には免税店やラウンジ、喫煙スペース。各便の搭乗ゲートは2階にありました。
ワルシャワ空港ではプライオリティパスが使えるラウンジを利用しましたが、コーヒーやアルコール、ソフトドリンクの他、チョコレートやピーナッツなどのスナック類、それから(おなかが空いていなかったため頂かなかったので、お味はわかりませんが)温かいスープや軽食がありました。
お手洗いスペースにはシャワーもありましたよ!
以上のように、あくまでも私の個人的な感想ですが、お値段とサービスを比較すると、大満足なポーランド航空でした!
「乗り継ぎ時間が短い」というのは心配のタネでもありますが、うまく乗り継ぐことさえできれば、乗り継ぎ時間が短くて体力的にもすごくラクです。
今回の搭乗をきっかけに、クロアチアへお越しの方への選択肢のひとつとして、今後おすすめしたいと思いました。
以上、みなさんの空の旅のヒントになれば幸いです。
(2019年3月24日公開 小坂井真美)
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