知っていれば街歩きがもっと楽しくなる! オパティヤの記憶を物語る彫刻アートたち
町一番の大きな像
上の写真はヴィラ・アンジョリーナの近くに立つ、町一番の大きな彫刻。これは20世紀に活躍するクロアチアの作家ミロスラヴ・クルレジャ(Miroslav Krleža)の彫刻です。
ちなみに、この彫刻を手掛けたのはザグレブの女性彫刻家マリヤ・ウイェヴィッチ・ガレトヴィッチ(Marija Ujević Galetović)さん。クロアチア国内の様々な著名な彫刻を手掛けている、今をときめく彫刻家さんです。
名もなき船頭
ルンゴマーレ(遊歩道)の一角に佇むこちらの像は、名もなき船頭を象ったもの。古くよりオパティヤの観光業、町の発展に大きく貢献したオパティヤ一帯の船頭さんたちを称えて造られました。そんな像は「船頭さん」を意味する“バルカヨル(barkajol)”と地元の方言で呼ばれ、町の人々に親しまれています。
ちなみに、この銅像が位置するのはポルティッチ(Portić)と呼ばれる小さな港。かつてはここから、オーストリア・ハンガリー帝国の貴族たちを乗せた遊覧船が発着していたのです。そう、この港で貴族たちを船に乗せ、楽しませたバルカヨルの存在があったからこそ、オパティヤは高級リゾート地として発展したのですね。
永遠に踊り続ける伝説のダンサー
上の写真はヴィラ・アメリヤ(Villa Amalija)で踊り続ける1体の像。これは“モダンダンスの祖”と称えられる20世紀を代表するアメリカのダンサー、イサドラ・ダンカンを象ったものです。かつてこの町を訪れ休暇を楽しんだイサドラ、そして短くも情熱的な彼女の人生の記憶を物語っています。
美しい庭園のヴァイオリニスト
ヴィラ・アンジョリーナの正面に位置する野外ステージで、永遠に美しい音色を奏で続けるヴァイオリニスト。
この男性は、オパティヤを愛したチェコのヴァイオリニスト、ヤン・クベリーク(ジャン・キューベリック)。クベリークは美しいオパティヤの海と太陽をこよなく愛し、町にあるヴィラ・ロザリア(Villa Rosalia)でのひとときを楽しんだのだとか。
彫刻の周りからはいつも美しいヴァイオリンの音色が聞こえてきます。ぜひ足を止めて、その音色耳を傾けてみてくださいね。
町のシンボル「かもめと少女」
そして町のシンボルとも呼べる有名な彫刻「かもめと少女」。
20世紀に活躍したクロアチアの彫刻家ズボンコ・カル(Zvonko Car)によって手掛けられた作品です。岩の上に立ち、アドリア海の向こう側を見つめ続ける少女…。どこまでも広がる美しい海は、無限大の可能性を秘める人生。この像は海のずっと向こうにある、まだ見ぬ未来に憧れ胸を躍らせる少女の様子を表していると言われています。
>>>この像についての物語をもう少し詳しく知りたい方は「 オパティヤのシンボル 「カモメと少女」」をご覧ください
他にもユーライ・シュポレル・アート・パビリオン(Juraj Šporer Arts Pavilion)前の13個の石など、オパティヤにはユニークなモニュメントが点在します。ゆっくりと散策を楽しんで、探してみてくださいね。
☆オパティヤの観光情報一覧はこちら
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