スルジ山 山頂にある『戦争博物館』の屋上からの景色

みなさん、こんにちは！クロアチア在住ガイドのまみです。

クロアチア観光のハイライト都市、ドブロブニク(Dubrovnik)。

「ドブロブニクの美しい街並みに憧れてクロアチア旅行を決めた」という方も多いのではないでしょうか？

ドブロブニクには数々の絶景ポイントが点在しますが、今日はみなさんにとっておきの『隠れ絶景ポイント』をお伝えします！

そこは私が個人旅行のお客様をドブロブニクでご案内させていただく際は必ずお連れしているお気に入りスポット。

日本人観光客を含め、あまり知らない人が多い穴場のため、本当は秘密にしておきたいスポットなのですが、今回はクロたびをお読みくださっているみなさんにも共有したいと思います！

スルジ山からの絶景！

スルジ山・山頂。ロープウェー乗り場、展望台からの景色

ドブロブニクを訪れたら外せない2大絶景スポットといえば城壁とスルジ山。

スルジ山 山頂 ケーブルカー展望台からの景色

スルジ山・山頂からの景色は上の写真のように、ケーブルカー駅の展望台から見たものがスタンダード。

展望台からの景色はどうしても視界にケーブルがかかってしまいます・・・。

ただし、この展望台から眺める景色には視界にケーブルカーの線が入ってしまいます。

数年前まではケーブルカー駅から海を正面に左方向に山道を数分下ると、岩場からケーブルカーの線がかからない美しい景色を眺めることができましたが、非常に残念なことに2021年に山頂エリアにジップライン業者ができてからというもの、参加者しかそこからの景色が見えないように柵を立ててしまったため、以前のように岩場に腰掛けて絶景をのんびりと楽しむことができなくなってしまったのです。

（しかも、ジップライン・アクティビティは所要時間が3時間(!!)もかかるため、限られた時間の中、景色を楽しむだけのために参加するのはあまり現実的ではありません)

戦争博物館（写真左側の建物）

そこで最近、私がドブロブニクへご案内で訪れる際、必ずみなさんをお連れするのがクロアチア独立戦争博物館(Museum of Croatian War of Independence)（※以下「戦争博物館」）

「えっ！絶景と戦争博物館、何の関係があるの？」と不思議に思われるかもしれませんが、この博物館の屋上から見る景色が冒頭の写真（そして下（↓）の写真も！）！

まさに絶景なのです！

戦争博物館の屋上から見た景色

博物館に入るには入場料として5€必要ですが、（ずっと前からあるのに）まだあまり知られていないのか、人気がないのか、いつも館内は人がまばら。

戦争博物館の屋上スペース

屋上に関しては、いつ行っても他の来館者とすれ違うことは稀。

おそらく知らない人が多いのだと思いますが、せっかく博物館を訪れても見逃してしまうのか、不思議なことに屋上にはいつもほとんど人がいません。

テレビ撮影の際も必ずご案内しているスポットです

日本からお越しくださるみなさんも知らない方が多いので、ドブロブニクまでご一緒できない方でもザグレブ散策の際にいつも「スルジ山へ行ったら、ぜひ戦争博物館の屋上にも登ってみてくださいね」とお伝えしています。

（↑）こんなに素敵な景色をほぼ独り占めできるなんて贅沢！

テレビ番組等の撮影などで取材班のみなさまも必ずお連れしているスポット。

みなさんもドブロブニクへお越しの際はぜひお立ち寄りください。

クロアチア独立戦争博物館

クロアチア独立戦争博物館の館内

なお、戦争博物館という名前の通り、館内には91〜95年にかけて行われたクロアチア独立戦争時代のドブロブニクの様子がわかる写真や資料、武器などが展示されています。

戦時中、甚大な被害を受けたドブロブニク。美しい街並み、建物が炎に包まれている写真や映像も展示されており、当時のドブロブニクの様子を伺うことができます。

戦争博物館内の展示物

みなさんがドブロブニクを旅する際に目にされるであろう、教会、民家やホテル、商店、ストリート、港などがボロボロに破壊され、炎に包まれている様子は非常に生々しく、胸がギュッと締め付けられるような気持ちになります。

なかには「戦争関連の写真や映像は苦手」「悲しい気持ちになるのは辛いから、キレイな景色だけ見て明るい気分で楽しみたい」という方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方は無理せず展示スペースはパスして、屋上からの景色だけ満喫していらしてください。

館内に入ってすぐに屋上に続く階段が見えます。この階段を登れば絶景が待っていますよ！

ですが、戦時中のドブロブニクの様子を知ることで「美しかった！」という感動以外の大切な何かを得ることができるでしょう。

さいごに・・・⁠ドブロブニクはとっても小さな街。

ガイドがいなくても簡単に街歩きができてしまいますが「ドブロブニクでとっておきのおすすめ店を教えてほしい」「おすすめスポット、絶景スポットを見逃さないよう、街歩きのアドバイスをしてほしい」という方は旅の序盤に私が住む首都ザグレブへぜひいらしてください。

ザグレブ観光はもちろん、ドブロブニクを含め、ザグレブ以外の街歩きのアドバイスもお伝えさせていただきます。⁠ご興味をお持ちくださった方はぜひこちらのページをご覧ください。

それでは以上、みなさんの楽しいドブロブニクの旅の思い出作りのヒントとなれば幸いです。

（小坂井真美）

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