貴族のみ歩くことが許された チリロメトドゥ通り
聖マルコ教会からロトルシュチャック塔に向かってまっすぐ伸びるチリロメトドゥ通り(Ćirilometodska ulica)。
ザグレブの旧市庁舎の他、観光客にも人気の「ナイーブアート博物館」や「失恋博物館」も位置する通りです。その昔、この通りは“ゴスポツカ通り(貴族のみが通れる道)”と呼ばれていました。そのためこの通りには、貴族のために建てられた豪華なバロック様式の宮殿が現在も数多く保存されています。
現在の通りの名前である“チリロメトドゥ”とはスラブ系のキリスト教伝道者であるチリル(キュリロス)とメトドゥ(メトディオス)兄弟にちなんでつけられたもの。クロアチアの文化や歴史にとって非常に重要な“グラゴール文字”はこのふたりが9世紀頃に考案したと言われています。
19世紀にヘルマン・ボレーによって建設された、この通りに位置するギリシア正教会も、彼らの名にちなみ“チリラ・メトーダ・ギリシア正教会 (Grkokatolička konkatedrala Sv. Ćirila i Metoda)”と名付けられました。
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