7月下旬のプリトヴィッツェ
みなさん、こんにちは。クロアチア在住ガイドのまみです。
7月27日と31日、それぞれザグレブから日帰りでプリトヴィッツェ湖群国立公園をご案内してきました。
夏のプリトヴィッツェは、一年の中でもひときわ美しい季節。青空に恵まれる日が多く、太陽の強い光を受けた湖は、キラキラ、美しいエメラルドグリーンに輝きます。
その一方で、この絶景を求めて、世界中からたくさんの旅行者が訪れる、最も混雑するシーズンでもあります。
今回は備忘録も兼ねて、7月下旬の園内の様子や気候、混雑状況、夏のプリトヴィッツェ散策で気をつけたいポイントをまとめました。
園内の様子・混雑状況は、日や天候・時間帯によって変わりますが、7月末~8月あたまにかけてプリトヴィッツェを訪れる方の旅のヒントになればうれしいです。
夏は朝早くのスタートがおすすめ
27日、31日ともに、お客様はプリトヴィッツェ散策をとても楽しみにしてくださっており、両日とも気合い十分!ザグレブを朝6時に出発とのご希望をいただきました。
特に7月中旬から8月中旬にかけては、プリトヴィッツェ園内だけでなく、クロアチア各地の高速道路も混雑しやすくなります。
(スプリットやザグレブなど周辺都市からプリトヴィッツェにアクセスする場合は)渋滞を避けてスムーズに到着するためにも、夏はできるだけ早朝に出発するのがおすすめです。

夏(6~8月)のプリトヴィッツェ湖群国立公園は朝7時から開園しています。
園内も早い時間帯ほど比較的空いており、午前9時頃になると徐々に人が増え始めます。
静かな雰囲気の中で、なるべく湖や滝の景色をゆっくり楽しみたい方には、開園後なるべく早い時間の入園がおすすめ。
ザグレブを朝6時に専用車で出発すると、通常は約2時間でプリトヴィッツェに到着します。(長距離バスだとスムーズだと2時間半程度)
今回は両日ともに、途中でパン屋さんに立ち寄り、朝食を購入してから、8時過ぎにプリトヴィッツェに到着しました。
7月下旬のプリトヴィッツェの気候は?
両日とも、日中の気温は37℃(!!)近くまで上がる予報でしたが、朝のプリトヴィッツェはまだひんやりとしていました。
山間部に位置するプリトヴィッツェは、クロアチアの海岸部と比べると比較的涼しい場所。ただし、近年はヨーロッパ各地で猛暑となる日も多く、プリトヴィッツェでさえも気温が35℃を超えることがあります。
両日ともに朝8時台の気温は20℃ほど。木陰では、寒がりの方なら少し肌寒く感じるほどでした。
私も、日焼け対策として持参していた薄手の上着を羽織ってちょうどよく、ほかの観光客の中にも、Tシャツの上に長袖を重ねている方をちらほら見かけました。

一方、日が高くなるにつれて気温は一気に上がります。
クロアチアの夏は日差しが強く、プリトヴィッツェでも日なたを歩けばしっかり汗をかきます。
ただし、プリトヴィッツェは標高約500〜640メートルの山間に位置し、散策ルートには木陰がたくさんあります。
滝のそばではひんやりとした空気が流れ、水辺の木陰で少し休むと汗が引いていくのを感じられることでしょう。
早朝から散策を始める場合は、薄手の上着を重ね、暑くなったら脱げる服装がおすすめです。
夏のプリトヴィッツェ散策に必要な持ち物
夏のプリトヴィッツェ(※晴れの日)に訪れる際は、次の3つを必ず用意しましょう。
• 帽子
• 十分なお水
• 日焼け止め
プリトヴィッツェというと『木々に囲まれた遊歩道』を歩くイメージが強いかもしれません。ですが、ボート乗り場での待ち時間や坂道、日陰のない遊歩道など、強い日差しを直接受ける場所もあります。
日傘をご持参される方は、混雑した狭い遊歩道では閉じるなど、周囲への配慮を忘れないようにしてご利用くださいね。
なお、上湖群と下湖群の両方を歩く予定の方は、特に多めの水を持参してください。私は夏のガイド時、5〜6時間かけて上下湖群を歩く場合、1〜1.5リットルほどの水を飲みます。
ちなみに、途中、P3の休憩所で飲み物を購入できます。今回(2026年7月末)確認した際には、お水は1本(500ml)=2.90ユーロでした。
なお、P3の休憩所の支払いはクレジットカードのみ。現金は使えませんので、カードを忘れずにお持ちください。
7月下旬の園内と混雑状況

7月27日はエントランス1から入園し、下湖群⇒上湖群へと進むコース。
7月31日はエントランス2から入り、上湖群⇒下湖群へと下っていくコースを歩きました。
(当日の園内状況と、お客様の体力やご希望に合わせて、できるだけ混雑を避けながら絶景を見逃さないルートを選びました!)

両日とも、朝9時頃までは遊歩道も比較的静かでしたが、時間がたつにつれて人が増えていきました。
特に混雑しやすいのは下湖群。団体旅行者が多く訪れるため、大滝「ヴェリキ・スラップ」周辺や、ボート乗り場P3は混み合いやすくなります。
夏のプリトヴィッツェで混雑を完全に避けるのは難しいものの、同じ日でも時間帯や歩く順番によって、快適さは大きく変わります。

【エントランス1から入る場合のおすすめルート】
ガイドなしでエントランス1から歩き始める場合は、入園後、まず大滝と下湖群を見ておくのがおすすめです。
混雑しやすい場所を朝のうちに散策し、その後、P3からP2までボートで移動して上湖群へ向かうと、人の流れをある程度避けやすくなります。
27日はエントランス1から出発し、下湖群を巡ったあとにボートで上湖群へ移動しました。
ボートの待ち時間は約15分で、比較的スムーズに乗ることができました。
ただし、散策の最後に利用したST3の園内バス乗り場は、稀に見るほど混雑していました。バスの運行が一時的にうまくいっていなかったようですが、20分ほど待った後、無事に乗車して散策を終えることができました。

【エントランス2から入る場合のおすすめルート】
エントランス2から入園する場合は、まずST2からST3まで園内バスで移動し、上湖群から散策を始めるのがおすすめです。
上湖群を歩いた後、P2からP3までボートで移動し、後半に下湖群を巡ります。
下りを中心に歩けるため、比較的歩きやすいルートですが、下湖群に到着する時間が遅くなると混雑に重なることもあります。当日の入園時間や園内状況に応じて調整するとよいでしょう。

ただし、所要時間は同じコースでも変わります。
27日、31日ともに、コースは多少違ったものの、上湖群と下湖群の両方をじっくり散策しました。
27日は園内が比較的混雑しており、ボートやバスの待ち時間もあったため、所要時間は6時間少々でした。
31日はお客様の歩くペースが速かったこともあり、約5時間で上下湖群を見て回ることができました。
このように、同じようなコースを歩いても、混雑や待ち時間、歩く速度によって所要時間は大きく変わります。
夏の散策では予定を詰め込みすぎない
プリトヴィッツェのルート案内に記載されている所要時間や、過去の旅行者のブログ、SNSなどの情報だけを参考に、予定を組むのはあまりおすすめできません。
夏は遊歩道が混雑するだけでなく、ボートや園内バスの待ち時間も発生します。
日によってはスムーズに進めることもありますが、タイミングが悪ければ40分以上待つこともあります。さらに、写真を撮ったり、景色を眺めたり、途中で休憩を取ったりすれば、その分だけ時間が必要です。
案内上は4時間とされているルートでも、実際には5時間以上かかることは珍しくありません。
特に、プリトヴィッツェ散策後に長距離バスでザグレブやスプリット方面へ移動する方は注意が必要です。
出口からバス乗り場までの移動や、預けた荷物の受け取りにかかる時間も含め、十分な余裕を持って行動してください。
広大な園内を歩きながら、
「ここからバス乗り場まで、あとどれくらいかかるのだろう」
「荷物を受け取ってからでも、バスに間に合うかな」
と、次の予定を気にし続けるのは落ち着かないものです。
プリトヴィッツェでは、時間を気にしながら急いで歩くより、公園のためにたっぷりと時間を確保した方が、旅の満足度は高くなります。
ガイド・専用車付きツアーという選択肢
予算に余裕がある方には、ガイドと専用車が付いたプライベートツアーもおすすめです。
ガイドが同行すれば、園内の絶景ポイントを見落としにくく、その日の混雑状況やみなさまの体力に合わせて、ルートを柔軟に調整できます。
また、専用車なら復路の長距離バスの時間や散策中の荷物の管理を心配する必要がありませんし、ザグレブからプリトヴィッツェまで快適に移動できます。
クロたびのプライベートツアーでは、夏季の早朝出発をご希望の方に向けて、最も早い場合は朝5時からの出発も可能です。混雑をなるべく避けながら、上湖群と下湖群の絶景をゆっくり楽しみたい方は、ぜひご検討ください。
その他、注意点

美しい湖や滝を前にすると、ついつい写真撮影や景色に夢中になってしまうことでしょう。
ですが、混雑する場所ではくれぐれもスリにも十分ご注意ください。
特にエントランス1周辺の坂道はスリ多発エリアです。私自身も実際、これまで何度かスリらしきグループを見かけました(周りの観光客に注意喚起したり、公園に報告しました)。
また、園内バスへ乗り込む際に被害に遭ったという話もあります。
また、夏でも雨やくもりの日は一気に気温が下がることもあります。
これまで散々、「夏のプリトヴィッツェ観光は暑さ対策は万全に!」とお伝えしましたが、天気予報をチェックして雨やくもりマークがついている日は雨対策はもちろん、寒さ対策も必要です。
猛暑が続く真夏でも、雨が降ると急激に冷え込むプリトヴィッツェ。薄手の上着を着ていても肌寒く感じるほど冷えることがあります。
実際、小雨が降るある夏(7月初旬)の日にプリトヴィッツェを訪れたことがありますが、雨に濡れてしまった夏物の服の上に冬物のジャケットを着て「寒い寒い」と震えながら歩く気の毒な旅行者を見かけたことがあります。
真夏の観光に冬物のコートまでもを用意する必要はないかもしれませんが、あたたかいパーカーなど、上着をカバンの中に入れておくことを強くおすすめします。
特に体が冷えやすい方は、雨やくもりマークがついている日は薄手の上着だけではなく、温かい服をご用意されると良いでしょう。
また、山間に位置するため、お天気が変わりやすいプリトヴィッツェ。
お天気が良い日でも、急に曇り空になったり肌寒く感じることもあるので、どんなお天気であれ、夏でも薄手の上着を持ち歩くと心強いです。プリとヴィッツェに限らず夏のクロアチア(ヨーロッパ)は朝晩急に冷え込むことがあるので、いずれにせよ薄手の上着をスーツケースに入れてお越しください。
それから、雨やくもりなどお天気が怪しい日は、レインコートや折り畳み傘のご準備も絶対にお忘れなく!理想はレインコートと傘の両方を用意されることですが、小雨程度なら両手が自由に使えるレインコートがあれば便利です。それから、タオルのご用意もぜひ!
プリトヴィッツェ観光に用意して行きたい持ち物については「プリトヴィッツェ散策 服装と持ち物」をご覧ください。
まとめ
夏のプリトヴィッツェは混雑しやすく、暑さへの備えも必要ですが、それを上回るほど美しい景色に出会える季節です。
快適に楽しむためのポイントは、次のとおりです。
• できるだけ朝早く到着する
• 脱ぎ着しやすい服装で訪れる
• 水、帽子、日焼け止めを用意する
• ボートや園内バスの待ち時間を見込む
• 散策後の予定を詰め込みすぎない
• 混雑した場所ではスリに注意する
• 雨・くもりマークの日は上着をお忘れなく!
なお、最後に「プリトヴィッツェを日本語ガイドと散策を楽しみたい!」という方は、ぜひこちらのツアー『【日本語ガイド】ザグレブ発着┃プリトヴィッツェ日帰りプライベートツアー』をご検討ください。
プリトヴィツェッツェ園内のガイドはもちろん、散策中や車中でもクロアチアについていろいろお伝えさせていただきます。
「英語ガイドだと言葉が心配だから日本語ガイドが良い」という方はもちろん「日本語ガイドに1日たっぷり案内してもらって、言葉の壁の心配なく楽しみたい!プリトヴィツェッツェ公園での案内の他にもいろいろクロアチアについて話を聞きたい。1日たっぷりある時間を使ってプリトヴィッツェ以降に訪れる街(例えばスプリットやドブロブニクなど)の旅のアドバイスなどもしてほしい!」という方にもおすすめです。
以上、みなさんの楽しいプリトヴィッツェ散策のヒントになれば幸いです。
(2026年8月4日公開 小坂井真美)




















