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【10月上旬のボスニア・ヘルツェゴビナ】ヤイツェ・サラエボ・モスタル現地周遊レポート

モスタルのシンボル「スターリモスト」橋

 

みなさん、こんにちは!クロアチア在住ガイドのまみです。

 

9月にもボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニアの3か国を巡る周遊ツアーのアテンドを担当しましたが、10月上旬(10月1日&2日)にも再び同様のツアーをご案内させていただきました。

 

 

今回お届けするのは、10月上旬のボスニア・ヘルツェゴビナ各地の様子。

 

ボスニア・ヘルツェゴビナでの滞在はわずか2日でしたが、訪れる街によって同じ国とは思えないほど気候が違い、季節の移り変わりを実感する旅となりました。

 

観光シーズンが終わり、旅行客が少しずつ減り始めるこの時期ならではの、各街の様子もあわせてお届けします。

 

✍️ この記事の案内人:小坂井 真美
クロアチア在住13年以上のクロアチア政府公認ガイド・撮影コーディネーター。著書に『アドリア海の素敵な街めぐり クロアチアへ』『旅するクロアチア語』があります。
クロアチア各地(およびスロベニアなど周辺諸国)の観光地の最新状況、移動方法、旅程の組み方など、旅行者に役立つ実践的な情報を発信しています。オンライン旅行相談や日本語ガイド、各ツアー・専用車手配のご依頼も承っています。

秋晴れのバニャ・ルカ

バニャ・ルカのメイン通り

 

朝、(日頃住んでいるクロアチアの)ザグレブを出発してまず向かったのはバニャ・ルカ。

 

天気予報によると朝晩の最低気温は、なんと5℃まで冷え込んだようですが、日中の最高気温は24℃。

 

気持ち良い青空が広がる、散策日和な1日でした。

 

救世主ハリストス大聖堂

 

9月に来た時は要塞まで足を延ばしましたが、この日は久しぶりに救世主ハリストス大聖堂まで歩いていきました。

 

天井のフレスコ画は心奪われる美しさ

 

黄金色に輝く外観がひときわ印象的な、バニャ・ルカを象徴する美しい建物。これまで何度も訪れてきましたが、いつ見てもその美しさには目を奪われます。

 

特に大聖堂の内部は重厚感のある空間の中に華やかさも感じられ、見応えがあります。

 

(なお、拝観料は無料ですが、訪れた際には、できれば数マルクほど寄付をするとよいでしょう!)

 

オフシーズンはじめのヤイツェ

聖マリア教会と聖ルカの鐘楼

 

バニャ・ルカを出発して、次に訪れたのはヤイツェ。

 

この日のヤイツェの日中の気温は23℃。(ヤイツェも朝は5℃程度だったそうです!)

 

ヤイツェ要塞内部の様子

 

1か月前(9月上旬)に訪れたときは、要塞まで坂道を歩いただけで汗がダラダラ流れるほどの暑さでしたが、それと比べるとずいぶん歩きやすい気候になっていました。

 

青空が広がり、薄手の長袖1枚でちょうどいいくらい。ですが、日差しはまだまだ強く、太陽の下を歩くとジリジリ日焼けするのが感じられました。

 

虹がかかったプリヴァ滝

 

ところで、ヤイツェといえば、やはり旧市街のすぐそばにあるプリヴァ滝!

 

この日はなんと、滝にきれいな虹がかかっているのを見ることができました。

 

こんな素敵な景色に出会えると、やっぱりうれしい・・・!いつ見ても美しいプリヴァ滝ですが、この日はちょっぴり特別な景色を楽しむことができました。

 

この景色が見られるビューポイントは無料です

 

ところで、10月~4月は街の各入場施設が「冬季料金」となるヤイツェ。

 

先月(9月)にヤイツェを訪れた際、プリヴァ滝の展望台のチケットは10KMでしたが、今回(10月)は5KMで入ることができました。

 

ミトラ神殿

 

ご案内の仕事を終え、お昼休みの時間に、これまでなかなか足を運ぶ機会がなかったミトラ神殿にも行ってみました。

 

夏季は4KMの入場料が、冬季料金で2KMに。

 

もともとそれほど高い料金ではありませんが、半額になっていると、なんだかちょっぴり得した気分になりました。

 

ちなみに、ここは古代ローマ時代に信仰されたミトラス神を祀る神殿。小さな空間ですが、約1700年前の信仰の跡が今も残る、とても興味深い場所です。

 

ヤイツェ旧市街に続く門

 

街を歩いていてもうひとつ感じたのが、観光客の少なさ。

 

アクセスしにくい場所にあるヤイツェは(サラエボやモスタルと比べると)もともと観光客が多い場所ではありませんが、夏のにぎわいと比べると、ずいぶん落ち着いた雰囲気になっていました。

 

11月に入ると完全に観光オフシーズンになりますが、まだ街にも、周辺の木々の緑にも活気がある10月上旬のヤイツェは、ゆっくり散策を楽しむのに良い季節かもしれません。

 

ヤイツェ散策後はサラエボへ移動。夕方18時頃に到着しましたが、外はコートが要るくらい冷え込んでいました。

 

寒いサラエボ

オリエンタルな雰囲気が漂うサラエボ旧市街

 

翌日(10月2日)は朝からサラエボ観光。高い山々に囲まれたサラエボは朝晩が冷え込みやすく、この日の朝も気温は約8℃。

 

前日のヤイツェ散策時とは打って変わって、かなりの冷え…!

 

私は寒がりなので、厚手の長袖の上にダウンコートを羽織り、さらにマフラーまで巻いていましたが、それでも寒さを感じるほどでした。

 

 

なお、私たちは午前でサラエボ観光を終え、モスタルに向かいましたが、お昼からは気温は24℃まで上る予報でした。

 

このように、秋のサラエボは日中との寒暖差が大きいので、散策時の服装選びには注意が必要です。

 

お土産屋さんで見かけた「ジェコ」と書かれたサッカーのユニフォーム

 

ところで、この日、サラエボの街中を歩いていると「ジェコ」という名前を街中の至る所で見かけました。

 

ジェコとはボスニア・ヘルツェゴビナの国民的英雄ともいえるエディン・ジェコ(Edin Džeko)選手のこと。

 

パネルにはジェコ選手に向けた、人々からのあたたかいメッセージが書き込まれていました

 

90年代の戦争(ボスニア紛争)を経験した少年時代から世界のトップ選手へと上り詰め、長年にわたり代表を支え活躍する姿は、多くの人々に夢と希望を与えてきました。サッカーだけでなく、子どもたちを支援する活動も積極的に行われており、今も国中から愛され続けています。

 

この日は、そんなジェコ選手が代表チームで最後の試合を迎える日だったよう。

 

街角ではジェコ選手のユニフォームやパネルが見られ、ジェコ選手がいかに愛されきたのか、そしてサッカーがこの国の人々にとってどれほど大切な存在なのかが伝わってきました。

 

オリエンタルな見た目が可愛い、トルココーヒーセット

 

ご案内を終えたあとは、街角のカフェでしばしひと休み。

 

サラエボらしく、名物のトルココーヒーをいただきました。

 

小さなカップでゆっくり味わう、濃厚なコーヒー。肌寒い空気の中で飲む温かいコーヒーは、いつも以上においしく感じられました。

 

暑いモスタル…!

モスタルはまだたくさんの観光客で賑わっていました!

 

お昼前にサラエボを出発して、午後からはモスタル観光。

 

事前にチェックしていたお天気予報では、日中のモスタルの気温は26℃と出ていました。

 

そのため、朝サラエボのホテルで身支度をする際、サラエボとモスタルの気温差を考えて、重ね着スタイルでバスに乗り込みました。

 

10月になっても日差しがキツかった晴れのモスタル

 

そして実際にモスタルへ到着すると・・・暑い!!

 

朝のサラエボでダウンコートを着ていたのがウソのよう。

 

1か月前の(9月上旬の)真夏のような暑さと比べれば、ずいぶん和らいでいたものの、半袖を着ていても、歩くと汗が出てくるほどでした。

 

行き交う人々のことなど、どこ吹く風。道のど真ん中に堂々と寝そべるわんちゃん。

 

旧市街の中、人通りが多い橋の近くの通りでは、こんな可愛らしい光景が・・・!(↑)

 

行き交う人々のことなど、どこ吹く風。道のど真ん中に堂々と寝そべるわんちゃん。

 

「こんなに日があたるところに寝転がって、暑くないのかなぁ・・・」と思っていたら、しばらくするとお友達が眠る日陰に入っていました(笑) (↓)

 

3匹仲良く並んでお昼寝していました

 

日陰に入ると涼しく感じられたものの、日向では肌がジリジリと焼けるのがわかるほどの強い日差し。

 

サングラス、帽子、日焼け止めを用意していてよかったです。

 

通称「トルコ人の家」ビシュチェヴィッチ家(Bišćevića kuća)

 

ところで、モスタルの観光名所のひとつ『トルコ人の家(Bišćevića kuća)』ものぞいてみましたが、庭にある柿の木には実がなっていました。

 

日差しはまだ夏のように強かったですが、木には秋の果実…。季節が確実に進んでいることを感じました。

 

Sitni ćevap (シィトニ・チェヴァプ)

 

この日も1カ月前と同じく、ランチに旧市街の食堂『アシュチニツァ(Aščinica)』に立ち寄りました。

 

この間と同じ、大好物のボスニア鍋にしようかな…と一瞬考えましたが、最終的に「Sitni ćevap (シィトニ・チェヴァプ)(10KM)」を選びました。

 

シィトニ・チェヴァプは牛肉や仔牛肉を小さく切り、玉ねぎやトマトなどとじっくり煮込んだボスニアの伝統料理。クロアチアのレストランではあまり見かけない、家庭料理らしいほっとする味がします。

 

みなさんも、ボスニアを旅される際はぜひ食べてみてくださいね。

 

10月のボスニア・ヘルツェゴビナ(まとめ)

モスタル

今回の2日間で改めて感じたのは、「10月初旬のボスニアは、訪れる街や時間帯によって体感温度が大きく違う」ということ。

 

日中のヤイツェでは薄手の長袖がちょうどよかった一方、早朝のサラエボではダウンコートが欲しくなるほどの冷え込み。そして日中のモスタルでは、歩いていると汗ばむほどの暑さに…!

 

この時期のボスニア旅行では、半袖から冬物まで、まさに夏から冬までの服装を一通り準備しておく必要があります。

 

一日の中でも寒暖差が大きいので、脱ぎ着しやすい服を重ねて、こまめに体温調節できるようにしておくのがおすすめです。

 

また、秋とはいえ晴れた日の日差しはまだまだ強め。帽子やサングラス、日焼け止めもしっかり用意してお越しください。

 

さまざまな季節の表情に出会えた2日間でした。

 

以上、みなさんの楽しい散策のヒントとなれば幸いです。

 

(2026年10月22日公開 小坂井真美)

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