
みなさん、こんにちは。クロアチア在住ガイドのまみです。
9月上旬、ガイドの仕事でオーストリア、クロアチア、そしてボスニア・ヘルツェゴヴィナの各都市を周遊してきました。
ここ数年は、真夏の厳しい暑さを避けて、9月に旅をする方も増えているように感じます。
そこで今回は、みなさんの今後の旅のヒントになるよう備忘録も兼ねて、9月上旬に実際に訪れたボスニア・ヘルツェゴビナ各都市の様子をレポートします。(オーストリア篇、クロアチア篇は別途レポートをお届けしますね!)
ここでは9月上旬の気候や街の賑わい、観光時の服装など、実際に現地を歩いて感じたことを中心にお伝えします。
ボスニア・ヘルツェゴビナ2日間のルート

今回巡ったのは、ボスニア・ヘルツェゴビナの4都市。
【1日目】
早朝、ザグレブを出発⇒バニャ・ルカ散策(約1時間)⇒ヤイツェ観光(約2時間)⇒サラエボで1泊
【 2日目】
朝、サラエボ観光(約2時間)⇒モスタル観光(約2時間)⇒ドブロブニクへ
ちなみに、時間に余裕があれば、サラエボには2泊してじっくり滞在・散策するのが理想的。今回は、限られた日程のなかで主要な見どころを効率よく巡る、盛りだくさんの行程をご案内しました。
北部のバニャ・ルカから南部のモスタルまで移動した2日間でしたが、今回の旅で強く印象に残ったのは、暑さ・・・!。
「9月だから秋」という感覚ではありませんでした。
バニャ・ルカ

まずはクロアチアのザグレブを出発し、ボスニア・ヘルツェゴビナ北部のバニャ・ルカへ。
バニャ・ルカにはこれまでもガイドの仕事で何度か訪れていますが、いつも滞在時間は短めです。というのも、サラエボやモスタルのように観光地として広く知られている街ではなく、ツアーでは立ち寄り時間が限られることが多いため。

限られた時間の中で訪れるとなると、みなさんには「救世主ハリストス大聖堂」へ行くことをおすすめします。
ですが、私自身はこれまで何度も訪れているので、ご案内が終わってお昼休憩の時間に「今回は違うところを見てみよう」と思い、カステル要塞(Tvrđava Kastel)へはじめて訪れてみることにしました。

カステル要塞はバニャ・ルカ中心部、ヴルバス川沿いにある歴史的な要塞。
中心部から要塞までは歩いて片道7分ほどでした。(往復で約15分!結構汗をたくさんかきました)
要塞は無料で見学できます。

この日は観光客の姿もまばらで、要塞周辺を散歩している地元の方らしき姿を何人か見かけた程度でした。
私も要塞の上を少し歩いてみましたが、正直なところ、景色を目的に訪れるならあまり期待しすぎない方がいいかもしれません。高台からバニャ・ルカの街を一望できるような場所ではなく、「絶景スポット」という感じではありませんでした。
それでも、観光客で混み合うことなく、静かにのんびり歩けるのはよかったです。
ヤイツェ

バニャ・ルカをあとにし、次に向かったのはヤイツェ。
今回のヤイツェでの滞在時間は約2時間でした。

ヤイツェは美しい滝で有名ですが、町そのものが丘の斜面に広がっていて、町のてっぺんには要塞があります。
なお、この日の気温はなんと約36℃…!とにかく暑かったです。

みなさんのご案内を終えてから、私もフリータイム。実際に街を歩いたのは1時間ほどでしたが、この短い時間に水を約1リットル飲みました。
特に汗をかいたのが、町の上にあるヤイツェ要塞を目指して歩いた時。

坂道を上っているうちに、あっという間に汗だくになりました。

ヤイツェの要塞からは、町並みや周辺の景色を一望することができます。
時間と体力に余裕があれば、ぜひ上まで歩いてみるとよい思い出になると思います。ただし、石畳の坂道を登っていくことになるので、この日のように暑いとそれなりに体力を使います。

また、要塞内は舗装されておらず、足元はあまりよくありません。
「ちょっと自信がないな」という方は、無理をして要塞まで上らず、まずはヤイツェの滝を楽しみ、そのあとは麓の旧市街でのんびりカフェ休憩をするのもおすすめです。
結論、ヤイツェ観光の際は歩きやすい靴+十分な水を忘れずに!
9月上旬、夏のピークは過ぎたから・・・と油断せず、帽子、日差し対策、歩きやすい靴、そして十分なお水は用意しておいた方がいいと痛感しました。
サラエボ

ヤイツェ観光を終え、サラエボへ移動。
夜はサラエボで1泊しました。そして翌朝、9:00頃からサラエボの街を散策。
前日のヤイツェと比べると、朝の涼しい時間帯だったこともあり、とても歩きやすかったです。

一方で、印象的だったのが、人の多さ。朝から観光客の姿が多く、旧市街は賑わっていました。
9月に入って、夏のバカンスシーズンは終わっているものの、旧市街は活気があり、しっかり観光シーズン中という雰囲気でした。

個人的には、暑い時期にサラエボを歩くなら、朝早い時間帯の街歩きはかなりおすすめ。
真昼の暑さが本格化する前に街歩きを楽しみ、暑くなってきたらカフェやレストランでひと休みするのが理想的です。
モスタル

朝のサラエボ観光を終え、さらに南へ。モスタルへ向かいました。
今回のモスタル滞在は約2時間。気温は約36℃でした。

モスタルはもともと夏の暑さが厳しい場所として知られていますが、9月上旬でもこの日は完全に真夏の暑さ・・・!
歩き始めて間もなく汗だくになりました。

日差しも強く、「これは熱中症に気をつけないといけない暑さだな」と感じるほどでした。モスタルはみなさん自由散策だったので、必要な案内をすませて私もお昼休みの時間を取りました。
これだけ暑いと、おなかはすいていたものの、正直あまり食欲はありませんでした。

冷たいアイスクリームだけですませようかな・・・と一瞬考えましたが、「まだ夜まで長いし、ドブロブニクに到着するまできっとおなかがもたないなぁ・・・」と悩んで、結局、いつもよくモスタルで立ち寄る食堂Aščinica(アシュチニツァ)へ向かいました。
今回、私が選んだのはボスニア鍋(Bosanski lonac)。

完全に季節を間違えたようなメニューです(笑)
ボスニア鍋は、お肉や野菜をじっくり煮込んだ素朴な家庭料理。まるでビーフシチューのような、個人的には、寒い冬の日に食べたら最高だと思うようなお料理です。
36℃の日に汗をかきながら食べるものではない気もしますが、それでもこれを選んだ理由は、クロアチアではなかなか見かけないから。
ボスニア名物のチェヴァピはクロアチアにもおいしいお店はたくさんあり、いつでも食べられますが、ボスニア鍋は食べられるお店が限られているので、私はボスニア・ヘルツェゴヴィナに行くとよくこれを注文します。
汗をかきながらいただきましたが、レモネードで水分を、少し塩気のきいたボスニア鍋で塩分も補給できて、おなかが満たされると少し元気が戻ってきました。
今回のようにスケジュール上どうしても暑い時間帯に街歩きとなる場合は、無理をせず休憩を入れ、水分を確保しながら歩くことが大切です。
「9月だから秋の服装」はまだ早い

今回の4都市では、日中は完全に夏の服装で過ごしました。
特に街歩きで上り下りがある、ヤイツェとモスタルでは、涼しい服装+帽子+日差し対策+歩きやすい靴+お水が重要。
一方、9月に入ると、朝晩や山間部、天候によって気温が下がる可能性もあります。
そのため、9月上旬の旅行全体としては薄手の羽織ものも1枚持っておくと安心だと思います。(※9月下旬になると、気温がぐっと一気に下がり、場所によっては上着や長袖が必要な日もあります)

また、先に書きましたが、今回改めて感じたのが、9月上旬はまだまだ観光シーズンということ。
特にサラエボやモスタルでは観光客が多く、街は活気に包まれていました。
「夏休みが終わったから、9月になれば空いているだろう」という感覚で訪れると、少しイメージが違うかもしれません。
逆に言えば、街にはまだまだ活気があり、カフェやレストラン、観光スポットなども旅行者で賑わっています。
暑さ対策さえできれば、9月上旬はまだまだ存分に観光を楽しめるシーズンです。
このあと、モスタルから国境を越えてクロアチアのドブロブニクへと引き続き旅をしましたが、このあとのことについては、また別途綴りますね。
以上、みなさんの楽しい旅のヒントとなれば幸いです。
(2026年9月25日公開)












